おっさんによるヤマノススメごっこ(富士山) その弐
スバルライン五合目に到着。
ヤマノススメでも、富士山登山紹介ブログでも、ここで1時間くらい高度順応することを勧めていました。しかし乗鞍のようにもうちょっと高い所まで自転車で何度か上っているし、そこで高山病になったこともないし。あとおっさんの一人登山ですから、1時間ここで一人で時間を潰すのは苦痛です(^q^)
ゆっくり進めばいいんじゃないかな、と登り始めることにしました。
登山ルートはすぐそこです。とりあえず6合目に行きましょう!
5合目~6合目は緩やかな土と石の道で、普通の散歩気分でした。下っているところもあり、本当にまったりと気楽に進むことが出来ました。亀の歩みというか、もともと歩くのは遅いんですよね。この時点でぐいぐい抜かれていきましたw サイクリングもそうですが、一人はペース配分に関しては気楽でいいんですよね。
6合目に到着。
ここで富士山保全のための寄付金に関して声がけされます。もともと払うつもりだったので、1000円をお布施。するとお札や領収書、簡単なパンフレットがもらえます・・・が、札はともかくパンフレットとかはここで渡されても困りますよねw 下ったときに欲しいです(^q^)
また吉田ルートはここで無料ヘルメットをレンタルできます。保証金2000円、返却時にお金も返してもらえます。落石による死亡事故の話を聞いていたので、僕はここでレンタルしました。
ここから吉田ルートをずっと先まで見ることができました。
・・・正直、本当にあそこまで登ることができるのか不安になりましたね。僕の写真の撮り方がイマイチなせいで伝わらないと思いますが、実際の距離感・高さはなかなか絶望のオーラ。
行けるところまで行こうと、とりあえず出発。
6合目から先はなかなか試練ですね。それまでの気楽さとは一転、一気に山登りになります。岩場も一回の距離が短いだけで急なところもあり、それが繰り返されます。7合目ごろには足が止まってしまった人たちも見かけるようになりました。
ツアーが組まれるくらいだからもう少し気楽に上れるかと思っていたんですが、そんなことはなかったですね。普段本当に体を動かしていない人には厳しいと思いました。体力づくり推奨ですね。
下界の景色は悪くはないのですが、終始雲海でした。雲がない吉田ルートの眺めは遠くの山脈まで見えると聞いていたので、ちょっと残念でした。
8合目まででかなり選抜される感じですね。山小屋を利用した一泊計画とか、十分な休憩を取り入れるというか、余裕を持った方がいいですね。
この辺からは山小屋が続くので補給とトイレには本当に困りません。
飲み物の補給もその山小屋で買ったペットボトルなら回収してくれますので安心です。自分で持って帰るのはめんどいなぁと思っていたので良かったです。
8合目からは空気が薄いせいか、自然とちょっと進んだら休憩するような感じになっていました。高山病のような症状が出てこないか気にしながらゆっくり。止まったら深呼吸を数回。
このように止まって深呼吸している人がチラホラ。富士山は決して楽ではないですねw 初心者が気楽にいくようなものではないと痛感(^q^)
ここなちゃんに負けることはできないと萌え豚特有のことを考えながら、ゆっくりと進みました。
そして、
ついに狛犬付きの鳥居が見えました! あそこをくぐって少し登ればゴールです。
そして、おれは富士山を踏んだ!!!!
ついに夢の一つをかなえました。
最初は感動よりも、シンプルに疲労ですねw
寒さはそうでもなかったのですが、帰りも自分の足で歩くのかと思うと憂鬱にw
自転車だと帰りは重力に任せるだけなので素晴らしいですよね。
頂上で800円のカップヌードルを食べて、
ささっと下山することに。
吉田ルートは上りと下りで道が違うのも特徴です。あの急な岩場を下らなくて済むのは素晴らしいと思っていました。この時までは。
景色も素晴らしい・・・んですが、個人的にはこの道がやばすぎました。
細かい砂と砂利の道でふわふわしているといいますか、一歩足をつくとずずっと滑ってしまい思わず反射的に踏ん張ってしまいます。一歩歩くたびに全身に力が入ってしまう恐ろしさ。
歩き方が悪いんだと思いますが、下りでそんな感じで終始力が入ってしまうので疲労や痛みが一気に出てきてしまいました。特に足のつま先が拷問のような痛みに。ペースが登りよりも落ちたと思います。マジで。
走って降りている人や、スキップしながら降りている人がいたので、やっぱり僕の歩き方が悪いんだと思いますが、もうどうにも修正できなかったですね。
6合目付近で微妙な登りになると、そっちの方が圧倒的に痛みもなく楽でした。
笑い方を忘れた魔人トロンのごとく、表情なしの状態でスカイライン五合目に到着した時の喜び。本当にこの下りがトラウマになりました(^q^)
さて自分で登った感じではやはり体力は必須です。運動不足で登るのは避けた方がいいですね。富士山の近くに宿をとり、山小屋も利用するくらいのゆとりがあった方が確実です。登山靴のありがたさも実感。
しかし、これで一生に一度でいいと思っていた富士山も無事登山できました。マジで二度はないです。ヤマノススメのメンツは二度登ってると思うと凄いですよね・・・
そんなわけで一生に一度なら皆さんにもお勧めです。
ちなみに午後5時前くらいに五合目に戻ってきたんですが、信じられないことにその時間から登る人が多数。団体客もどっさり。いわゆるご来光組だと思いますが、いつか重大事故が起こるんじゃないですかあれ(^q^)