されどおたくは渋峠をのぼる
冬の間閉鎖していた峠道が、続々と開通する季節がやってまいりました。
その中でも間違いなく人気のある道といえば乗鞍、渋峠でしょう。実際素晴らしい景観です。森林限界を超えてからの風景、はるか遠くに見える山々、独特な空気はそこでしか味わえない極上の味です。語彙力のない僕は思わずフレンズ化。
「すっごーい!」
としか言えなくなります。
開通したての渋峠は、この時期限定で雪壁が楽しめます。ですが僕は雪壁の中を走ったことがないのです。友人や、SNS、ブログなどで雪壁と自転車の写真を見かけるために、一度は僕も行ってみたいとずっと思っていました。
そんなわけで渋峠開通のニュースを見かけて友人に「雪壁を見に、一度は行ってみたいよねぇ」と話をしたところ「行きましょう」と即答。やだかっこいい。行こうかなーめんどいかなーとグダってしまう僕とまるで違います。
というわけで、日帰り雪壁見物渋峠ツアーを緊急で組みました。
自転車をばらして車に積んで、午前3時出発。
やってきました群馬県。確か午前6時過ぎですが、もうだいぶ明るいですね。
ちなみに僕が渋峠を上るときに、拠点として利用させていただくのが道の駅六合です。
温泉があり、食事処あり。渋峠から帰ってきて、風呂入って蕎麦を食べて帰ることができるステキスポットです。温泉は貸しタオルなどはなく、タオルが必要だったら350円くらいの手ぬぐいを購入することになります。タオルは忘れず持っていきましょう。僕は2個持ってます(^q^)
道の駅六合から渋峠ホテルまで約28㎞で獲得高度1500mくらい。STRAVAとガーミンで若干ずれがありますな。
さて道の駅で自転車を組み立て出発。ぶっちゃけここから草津までがつらいです。渋峠上るよりもつらいと思います(^q^) 大体渋峠の入り口まで10㎞くらいですかね。
そしてこの日は到着した時、超寒かったんです。午前7時前でしょうか。車から下りて出てくる言葉は友人も「寒っ!!!!」。ガタガタ震えます。
天気予報では昼頃には20度近くまで気温が上がりそうだったので用意していたのは軽装。思わずウィンドブレイカーに、ネックウォーマーまで装備しちゃいました。
走り始めて10分後。
「クソ暑いわボケwwwww」
午前7時頃から日がさすところは超暑いっていう。汗がぼたぼた。道の駅六合で感じた寒さは日陰の影響が大きかったようです。足を止めてウィンドブレイカーを脱いじゃいました。天気予報、お前を信じるべきだった。
そしてタイムボカンシリーズで負けた後の敵役みたいに、ひーこらひーこら言いながら渋峠目指して坂を上っていたところ、下ってくるローディーが一人。「この時間に下りてくるって早くないか?」「草津泊ってた人?」と正直思ったんですが、彼から衝撃的な一言。
「渋峠、通行止めですよ!」
そう言ってさーっとそのまま彼は下りていきました。通行止め? は? えーっと、
正直このレベル。いやいや先日に開通しましたよ・・・?
しかしコミケでもないのに、高度な情報戦をしかけてくる理由はありません。足を止めてネットでさらなる情報を探しました。
その結果白根山火山噴火警戒レベル引き上げに伴い、4月22日午前7時より通行止めという発表を目にしました。ちょうど僕らが道の駅から走り始めたころですね(^q^)
友人とどうするか相談したんですが、せっかくここまで来たので通行止めのところまで走ってみようと。ここで道の駅に戻ってもやることありません。でも通行止めポイントはすぐそばでした。
全 面 通 行 止
こんなのってないよ、こんなの絶対おかしいよ!
さすがにこれは呆然。朝8時から黄昏モード。
(続く)